ごめん、遅くなる。


そんなメールが来たのが一時間前。
せっかくまっすぐ帰って待ってるのにさ
何だよ…
いっぱいあった誘いを全部断って待ってるっていうのに…。
ってか、どこ行ってるんだ?
今日、仕事は早く終わるって言ってたじゃん。
ねえ、誰かと会ってるの?
ああ、だめだ!
こんなこと考えてるあたしなんて柄じゃない。


今、駅。も少しだからね。


やっとか…。
リビングやら自分の部屋やらうろうろしすぎて
弟にうっとおしがられるし。


ピンポーン!



来た!!!!!


おめでとうって言う暇も与えずに
あたしは自分の部屋にごっちんを連れて行く。


「な、なに?」

持ってた、ケーキもプレゼントも横にどけさせて
あたしはごっちんをむぎゅうって抱きしめる。


「どうしたの?」

「だって」

「だって何?」

「待ってたんだもん」

「遅れてごめんね?」

「何してたの?」

「ん? ちょっとね」

「あたしにいえないこと?」

抱きしめたままぐずぐずと駄々をこねるあたし。

「かわいいねえ、ひーちゃんは」

「ひーちゃん言うな」

「いいじゃん、かわいいんだもん」

「ちぇっ…」

「妬いてくれるんだ、私なんかに」

「妬いてない」

どう考えても妬いてるんだけど。
こんな日に妬いちゃうなんてどうかしてる。
ちゃんとこうやってきてくれてるわけだし。

「よっすぃ〜」

「……」

「誕生日おめでとう」


やわらかく耳元で囁かれて、あたしは大きくため息をついた。



あたしのごっちん病はどうやら相当重症なようだ。






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