明日は、私の１９歳の誕生日。
ラッキーな事に、明日はオフなんだ。
だからっていうんじゃないけど、今日は中澤さんの部屋に遊びに来てる。
こうやって２人でいれるのも久し振りで、なんだか付き合い始めの頃みたい。
時計を見ると、あと少しで日付が変わる。
「なにソワソワしてん？」
「え・・・なんでもないです」
「おかしなやっちゃなぁ・・・」
「ただ・・・」
「ただ？」
「こうやって、中澤さんと２人きりで誕生日を迎えられるのが嬉しいんです」
「アタシも祝ってあげれるんが嬉しいんやで」
いつもなら、私に凭れてくる中澤さんだけど
今日は、私の肩を抱いて凭れさせてくれてる。
なんか逆ってこそばゆいな・・・。
そう思いながら再び時計に目がいく。
あ・・・・あと３０秒だ・・・。
１９歳になった瞬間・・・キスしてたいな・・・。
でも・・・恥ずかしくて言えない・・・。
私は秒針の動きだけに気がいってしまう。
５・・・４・・・３・・・２・・・・１・・・
突然目の前が暗くなった。
ていうか・・・この感触・・・・。
「あ・・・・」
「１９歳、おめでとう」
「中澤さん・・・今・・・」
「ん？なんや？」
「今、キスしましたよね？」
「あぁ、したよ。
吉澤が１９歳になる瞬間、繋がってたかったから」
「嬉しいです・・・」
あぁ、私・・・きっと真っ赤だよ顔・・・。
でも、同じ事考えててくれたんだ。
それだけでも幸せかも。
「あれ・・・？中澤さん？」
「見んといて・・・」
「なんで赤くなってるんですか？」
「これでも恥ずかしかったんよ？
時間見ながら・・・ドキドキやったん・・・」
可愛い・・・むちゃくちゃ可愛い・・・。
こんな可愛い人が私の彼女だなんて、世界一の幸せものだ！
「中澤さん！私、みんなに自慢していいですか？」
「な、なにを・・・？」
「今年最初の誕生日プレゼントは、バースディキッスだぁ！！！って」
「アホ・・・・」